緑の党
 Green Party

 
〒170-0011
東京都豊島区池袋本町2-6-3
TEL 03-3981-3701
FAX 03-3981-7530
 


 
 毎週水曜日発行
 1ヶ月:500円
 3ヶ月:1500円
 半 年:3000円
 1 年:6000円
 
日本新聞社 〒111-0032 東京都台東区浅草6-42-12
電話 03-3874-0576
 
みずほ銀行雷門支店 普通1290956
日本新聞社 小田桐朋子
振替口座 00170-0-355408
 
日本新聞2017年11月8日、4235号より
  
石川さんは無実、狭山事件の再審を
狭山裁判は明らかに部落差別裁判。無実を示す動かせない証拠があるのに、いまだにえん罪をきせられたまま。石川さんの無実は明らか
  
 10月31日、日比谷野音で「狭山事件の再審を求める市民集会 不当有罪判決から43年!いまこそ事実調べ・再審開始を!」が開催された。石川さんの無実を訴え支援する仲間が全国からかけつけた。
 無実の石川一雄さんが別件逮捕されたのは24歳の時である。今、石川さんは78歳、54年経った今も殺人犯のえん罪をきせられたままである。10月31日は石川さんに殺人犯として無期懲役を言い渡した寺尾不当判決から43年目の日である。石川さんは無実だ!という思いを強め、開かれた集会である。
 部落解放同盟中央本部・組坂委員長は「石川さんが不当逮捕されてから54年。尽力していただいた弁護団の中でお亡くなりになられた先生方も多い。今日は中山弁護士も若干の体調不良でご欠席となった。今年中に再審というのは難しい状況になったが、来年こそは再審・無実を勝ち取ろう。石川さんも必死に健康維持に努めている。早智子さんもしっかり支えている。狭山闘争勝利まで共に力を合わせて闘おう」と訴えた。
 社民党の福島副党首は「大学生の時、“石川青年は無実だ”というゼッケンをつけて集会に参加していた。いまだに無実が克ち取れていないことに憤りを感じる。弁護士になってすぐ狭山弁護団に入った。それからずっと闘い、今、弁護団の一員として東京高裁の三者協議に参加している。脅迫状の筆跡、自白の供述、万年筆のインクと、どれを取っても全く違う。石川さんの無実は明らかだ。再審開始のために力を合わせよう」と力強く訴えた。
  
「司法を動かそう」と訴える石川さん
 石川さんは「再審を楽観的に考えていた。しかし、再審どころか事実調べも行われない。私は支援してくださる皆さんのおかげで元気だ。来年こそは再審を克ち取りましょう」と述べ、短歌を披露した。
 
 来年と心に秘めて再奮起 皆の支援で 司法動かさん
 
どんなに無念だろうかと思うが、石川さんは元気に呼びかけていた。
 早智子さんは「1974年、無期懲役の寺尾不当判決。これをくつがえすために闘っている。検察の抵抗で証拠が隠され続けてきた。しかし、闘いの中で、53年隠されてきた証拠が出され、大きく動いた。だから狭山も元気、石川も元気。石川無実の証拠が裁判所に出されている。圧倒的な闘いで司法を動かす」と元気いっぱいの報告をした。
 弁護団の青木弁護士は「石川さんのメッセージを見て、突然勉強を始めて弁護士になって弁護団に入った。私の担当は筆跡だが、1回目の担当の捜査官は158センチの人で、“台に乗って、かもいに手を入れてなぞりながら捜したがみつからなかった。3回目に出てきたのはおかしい”と証言している。2回目の人も“責任を持って捜したのに”と言っている。3回目にみつかったのはあり得ないことだ」と指摘した。
  
石川さんの無実は明らか、えん罪を晴らそう
 基調提案では、裁判の現状と今後の裁判の見通しについて、片岡・部落解放同盟中央本部副委員長から報告された。
 2006年に第3次再審請求が行われてから11年経った。初めて、191点の証拠が開示された。弁護団が提出した新証拠も191点。石川さんの上申書、手ぬぐい、取り調べの録音テープ、時計、カバン、万年筆のインクなどの証拠から、えん罪事件であることは明らか。長い間の弁護団の努力によるものだ。
 今後は一日も早く事実調べを行うよう、裁判長に強く求める。課題としては、警察の反証(ケチつけ)に対して明確に反論する。金目当てと言いながら財布の行方が分からないこと、被害者の身分証明書の入っていた手帳も見つからないのもおかしい。弁護団は引き続き、新証拠を出し続ける必要があると話された。
 袴田事件の袴田さんのお姉さんの袴田秀子さんは「拘置所を出てから3年8カ月。弟は朝家を出て、夕方6時ころ家に帰ってくる。今朝も9時過ぎに出かけた。今も死刑囚のまま、一向に進まない。9月26、27日、東京高裁で証人尋問があった。初めて裁判所が動いた。石川さんと共にがんばっていく」と話した。
 足利事件の菅家さんは「家に突然、2人の刑事が来て“お前、子どもを殺したろう!”と言った。今でも2人は謝っていない。“DNA鑑定で一致した、証拠がある”と言ったが、やり直した結果、一致しなかった。警察、検察、絶対に許さない!」と怒りを露にした。人生を奪われた無念は消えはしない。
 布川事件の桜井さんは「この集会に参加するようになって7年。今ほど、無実が明らかになる力が強まったことはないと思います。石川さんが生きてる間に、無実を克ち取ろう。必ず勝てます」と訴えた。
 いずれもあってはならない冤罪の被害者である。罪もないのに殺人犯にでっち上げられ、人生を台無しにされたのである。菅家さんと桜井さんは冤罪が晴れたとはいえ、失われた時は決して戻ってくることはない。桜井さんと一緒に強盗殺人犯にされた杉山さんは、冤罪が晴れて何年もしないうちに亡くなった。どんなに無念なことか。
 石川さんのえん罪は、部落出身者であることで見込み捜査された差別事件である。差別反対の大きな世論を作り、再審・事実調べを行うよう裁判所に働きかけよう。石川さんは無実である。寺尾不当判決をくつがえそう。 (沢)
  
  
  日本新聞のページへ
  H O M E へ