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日本新聞2019年8月14日、4325号より
  
アメリカの原爆投下から74年、反戦の連帯を
「核も戦争もない平和な21世紀に!被爆74周年原水禁世界大会」開催。アメリカから兵器爆買いし戦争に向かう安倍政権を退陣させよう!
  
 被ばく74周年原水禁世界大会が、8月4日〜6日広島、7日〜9日長崎で開催された。広島大会に緑フォーラムのメンバーが参加した。
 6日の開会総会の前に折り鶴更新が行われた。全国から集まった平和を願う人々が犠牲者の霊を悼んだ。
 人類初の原爆投下が1945年8月6日広島に、3日後の9日長崎にアメリカによって強行された。その年のうちに広島では14万人が、長崎では7万人が命を落とした。その後も被曝による犠牲者は増え続け、昨年までの原爆死没者名簿の登録数は、広島で31万4118人、長崎で17万9226人にのぼる。ポツダム宣言を即時受諾して降伏していれば原爆投下は防ぐことができたかもしれない。天皇制を守るために降伏せず、多大な犠牲を出したのだ。折り鶴更新を終え、無念な思いを抱きながら開会総会に向かった。
 開会総会は、「核も戦争もない平和な21世紀に!」をスローガンに、
・子どもたちに核のない未来を!
・原発事故被害者の切り捨ては許さない!安心して暮らせる福島を取り戻そう!
・許すな!再稼働 止めよう!核燃料サイクル めざそう!脱原発社会
・STOP!原子力推進政策 増やそう!再生可能なエネルギー
・辺野古に基地をつくらせるな!めざそう基地のない日本
・非核三原則の法制化を!東北アジアに平和と非核地帯を!
・政府は核兵器禁止条約を批准せよ!
・再びヒバクシャをつくるな!すべてのヒバクシャの権利拡大を!
・憲法改悪反対!安倍政権の暴走を許さない!平和と人権を守ろう!
の9つのサブスローガンのもとに開かれた。
 大会実行委員長の川野さんは、「一昨年7月7日の国連で賛成122、反対1、棄権1と圧倒的多数で採決された核兵器禁止条約は世界各国で早期発効に向けた取り組みがなされている。問題は唯一の被爆国と称するわが国の対応と世論だ。ヨーロッパ諸国との世論の違いをどうとらえるべきか。核兵器禁止条約に賛同しない政府。被爆国として、核のない政界の実現に努力すべきだ」と訴えた。被爆者で広島被団協・被曝を語り継ぐ会で活動している高品健二さんから、被曝の経験が語られた。高品さんはお母さんを原爆で亡くした。お母さんは亡くなる時に「人に後ろ指を指されることはするな。まっすぐ生きろ」と言った。その言葉を忘れず生きてきたという。親戚の家に行ったが、原爆病は移ると言われ冷たくされた。20歳の時に母親のお兄さんが来て、仕事を世話してくれた。理容学校に行って理容師になり、いい雇い主に出会えて自分の店が持てたという。最後に高品さんは「本当に核のない世界を作りたい。あと何年生きるかわからないが、核戦争をなくすように訴え続けていく。広島、長崎で起きたことを伝えてほしい」と訴えた。こうした被爆者の声を大切に、反戦の声を広げていかなくてはという思いを新たにした。
  
中国人強制連行、強制労働の現場を訪ねて
 2日目はフィールドワーク「安野発電所への中国人強制連行・中国人被曝の歴史を歩く」に参加した。日本は戦争で労働力が不足している穴埋めとして、植民地支配していた朝鮮から朝鮮人70万人を強制連行し、働かせていた。それでも労働力が足りないと、中国人の強制連行が行われた。この日訪れたのは、西松建設の安野発電所である。ここでは国が認可した中国人300人と西松建設が独自に集めた中国人63人を酷使していた。そのうち29人が死亡した。着る物もなく、セメントの袋を着ていたため、冬は寒さに震えていた。食べ物もろくに与えられず、握りこぶしくらいの万頭1個、小麦粉が不足するとどんぐりを粉にして作った。耐えられず脱走しても捕らえられ、捕まると広島の刑務所に入れられ、釈放されると皆の前でみせしめに暴力をふるわれる。トンネルを上からと下から掘って、貫通する時に、上の土砂が落ちて死んだ人もいたという。トロッコが急カーブで止まらず、土砂ごと転落して目に土砂が入って両目を失明した人もいる。何の治療もなかった。現場を見ながら話を聞くと、事故の壮絶さや異国での苦しみが伝わってくる。戦後、被害者達は裁判を起こしたが敗訴した。それでも粘り強く闘い、ついに西松組が和解に応じるところまで克ち取った。
  
戦争反対の運動を広げていこう
 安倍政権は戦争の加害を認めない。教科書からも加害の事実は消し去り、子ども達に真実を教えない教育が行われている。戦争で日本が行ったことを認識して初めて、アジアの国々との友好・連帯が始まる。そのことを痛感させられた広島大会であった。
 平和記念公園にはたくさんの人が訪れていた。広島市が主催する平和記念式典では安倍首相もあいさつした。「内閣総理大臣あいさつ」のアナウンスと同時に、供養の花を持った高齢の女性が杖をついて、その場を立ち去る姿があった。核兵器禁止条約にも批准せず、戦争に向かう安倍首相の嘘をいくら聞いても仕方がないと言っているかのようだった。
 戦争を許さない連帯を築き上げていこう。 (沢)
  
  
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