緑の党
 Green Party

 
〒170-0011
東京都豊島区池袋本町2-6-3
TEL 03-3981-3701
FAX 03-3981-7530
 


 
 毎週水曜日発行
 1ヶ月:500円
 3ヶ月:1500円
 半 年:3000円
 1 年:6000円
 
日本新聞社 〒111-0032 東京都台東区浅草6-42-12
電話 03-3874-0576
 
みずほ銀行雷門支店 普通1290956
日本新聞社 小田桐朋子
振替口座 00170-0-355408
 
日本新聞2020年1月22日、4348号より
  
伊方原発3号機の住民差し止め訴訟で勝訴
敗訴乗り越え諦めず闘い続けてきた伊方原発停止求める住民達。日本の原発で最も危険な原発を止める判決は原発からの撤退へ大きな一歩
  
 1月17日、広島高裁(森裁判長)は、山口県東部の3つの島の住民3人が申し立てた伊方原発仮処分の即時抗告審で、運転差し止めを決定した。差し止め期間は、山口地裁岩国支部で係争中の差し止め訴訟の判決言い渡しまでとした。
 住民の訴えの内容は、
・国内最大規模の活断層「中央構造線断層帯」に関連する活断層が原発の沖合約600メートルにある可能性がある
・約30キロ離れた阿蘇山の巨大噴火で、火砕流が到達するリスクが高い
・島は本土より避難が難しいのに、具体的な避難計画がない
 これに対して四国電力は、調べもしないで「活断層ではない」とし、「原発の運用期間中に巨大噴火の可能性は引く」と反論している。しかし、森裁判長始め裁判官は、住民の主張に真実があると認めたのである。
 伊方原発を巡っては、長い裁判闘争の歴史がある。
 1973年に起こされた住民訴訟は、2000年までの長きにわたり、住民側の敗訴となった。しかし、東電福島第一原発の大事故後、2011年12月8日、伊方1〜3号機差し止め訴訟が300人の原告で起こされた。2012年3月に322人が2次提訴、2013年8月、380人が3次提訴、2014年6月に336人が4次提訴と原告は増え続けた。そして2017年12月13日、広島高裁(野々上裁判長)は、同年3月の広島地裁の判断を取り消し、運転差し止めを命じた。
 そして今回の広島高裁の運転差し止め判決である。高裁で二度も原発の運転差し止め判決が下されたことは、決して諦めずに闘い続けた勝利である。この勝利は、全国の反原発訴訟の原告の闘いを大きく励ます。命を守ることの大切さを語った訴えが裁判官の心を動かしたのである。
  
最も危険な伊方原発をはじめ、すべての原発を運転停止に
 伊方原発は最も危険な原発と言われている。
・原子炉直下に活断層・日本最大規模の断層帯「中央構造帯」があり、2000年に1回は巨大地震が起きている。すでに2000年を超え、いつ起きるかわからない。南には南海トラフがある。
・事故が起きたら風下地帯になるのは日本全土であり、全土が汚染する。瀬戸内地帯は全滅。内海なので瀬戸内海の汚染濃度は高くなる。
・熊本大地震で垂直加速度1399ガルを記録。ところが伊方原発の基準地震動は485ガルの想定で設計している。
・住民の避難も困難。伊方原発は佐多岬半島の入り口、付け根にある。その先の半島部分に5000人の住民が住む。事故が起きれば逃げ場を失う。
 以上あげただけでも恐ろしい実際である。そもそもこのような場所に原発を建設したことが、あまりにも無謀なことである。そして今やらなければならないのは、二度と稼働してはならないということだ。伊方原発だけではなく、どの原発も、安全な原発などない。
 今も日本は「原子力緊急事態宣言発令中」である。福島第一原発事故現場では4000人もの作業員による被ばく覚悟の作業が行われている。1号機と2号機の間の高汚染の排気筒が倒壊の危険があるため、遠隔操作で切断が行われていたが、刃がはさまって、結局作業員が切断作業も行っている。一体どれだけ被ばくしたのか。原発事故が起きたら、止める、冷やす、閉じ込めるというが、放射性物質を閉じ込めることさえ、いまだにできていない。
 伊方原発周辺住民の粘り強い闘いに学び、すべての原発を止めるために声をあげ続けよう。 (沢)
  
  
  日本新聞のページへ
  H O M E へ