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日本新聞2020年5月20日、4365号より
  
原子力規制委の六ケ所再処理工場「基準適合」認定に抗議
大量の放射性物質を放出し、100万分の1gで肺がん誘発の危険なプルトニウムを生産する再処理工場。適合認定でなく、早急に計画中止を
  
 13日、原子力規制委員会は、日本原燃六ケ所再処理工場の安全対策について、新規制基準への適合を認めた。新型コロナウイルス感染拡大対策として  緊急事態宣言が出されている今、なぜ、再処理工場を適合と認めるのか、強い憤りを感じる。どうやって命を守るか、暮らしを守るかが緊急の課題なのに、危険な原発よりはるかに危険な核燃再処理工場が適合だと判定する。原子力規制委員会なるものの本質を、嫌と言うほど見せつけられた感がする。
  
危険極まりない核燃再処理工場
 核燃再処理工場は、全国の原発の使用済み核燃料を一定期間冷却し、ジルコニウムという金属の鞘ごと3〜4センチに細切れにする。この段階で猛烈な放射性物質がむき出しになる。これを溶かして、プルトニウム溶液と高レベル放射性廃棄物に分離する。最終的にウラン酸化物とウラン・プルトニウム混合酸化物となる。実に危険な作業で遠隔操作で行う。
 原発1基が1年で出す放射線量を再処理工場は1日でで海へ空へ放出するのだから、絶対に稼働させてはいけない。イギリスのセラフィールド再処理工場周辺では、子ども達の白血病が10倍になり、海産物は放射線汚染され、漁業は深刻な打撃を受けてる。セラフィールド海岸の放射線量はチェルノブイリの立ち入り禁止区域より高い。セラフィールド再処理工場は2018年に操業を終了した。今、世界で稼働しているのはフランスのラ・アーグ再処理工場のみである。これから大型の再処理工場を稼働させようとしているのは、世界広しと言えども日本だけである。
  
必要性もない核燃再処理工場
 プルトニウムは核兵器の材料になるため、世界でもプルトニウムの行方は注視されている。日本は国内外に約46トンものプルトニウムを保有している。国際社会の警戒を払しょくするためには、プルトニウムを消費しているという根拠を作らなければならない。そのために、高速増殖炉でプルトニウムを消費している、プルサーマル運転でプルトニウムを消費していると説明する予定だった。ところが高速増殖炉「もんじゅ」は相つぐ事故で2016年に廃炉が決定された。プルサーマル運転している原発はわずか4基で消費量は年2トン程度。再処理工場がフル稼働すれば年約7トンのプルトニウムが生産される。これではプルトニウム消費どころか、年々増え続けることになる。つまり、再処理工場自体、必要性がないのである。原燃は青森県や六ケ所村と、再処理事業ができない場合は、使用済み核燃料の施設外への搬出措置を講ずる覚書を結んでいる。それができないからと言って、約14兆円もかけて、それが電気料金に上乗せされるわけだが、不要で危険な再処理工場計画を続ける必要は全くない。
 六ケ所再処理工場が着工されたのは1993年。着工までには地元が賛成派と反対派にまっぷたつに分かれての悲惨な争いとなった。そうして強行したが、トラブル続きで工事は遅れに遅れている。これまでに完成予定は24回も延期された。原燃は完成予定を2021年度前半としているが、稼働の見通しは立たない。
 危険で不用な核燃再処理工場はただちに中止すべきである。地元には、原発ではなく持続できる産業を保障すべきである。 (沢)
  
  
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