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日本新聞2020年6月24日、4370号より
  
イージス・アショア計画は停止ではなく撤回に
秋田でも山口でも「反対してきて良かった」と市民団体。「間違っているものやめる」と河野防衛相。危険で民意も反対の辺野古新基地中止へ
  
 15日、河野防衛相は地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」を、秋田、山口両県に配備する計画を停止すると表明した。
 これまで政府は、迎撃ミサイルの発射後に切り離されるブースターは山口県の陸自むつみ演習場内に確実に落下できるから安全上、問題ないとしてきた。ところが計画停止の理由として河野防衛相は「ブースターを確実に演習場内に落下せることができない技術的な問題が判明した。改善にさらなる費用と時間が必要になる」と説明したという。確実に演習場内に落下できないということは、住宅街に落下して大きな事故になる可能性がある、危険極まりないものだということだ。そしてその改修には10年の期間と約2000憶円もの費用がかかるというのである。
 イージス・アショアは米国の対外有償軍事援助(FMS)での調達であり、価格も納期設定も米国が主導権を持つ。イージス・アショア2基の取得費用として、30年間の維持・運用費、ミサイル発射装置や用地取得費、施設整備費用を含めて5000憶円以上に膨らむ。防衛省はイージス・アショアについて「米国にいくら支払い済みか、現時点で明らかにできない」と言っている。河野防衛相も「計画の停止で(米国から)戻ってこない費用の額は安くない」と話している。政府の計画停止発表のあと、米国からクレームがついた話がないのは、すでに日本から相当額受け取って、返さないことで折り合いがついているのかもしれない。あるいはイージス・アショアに代わる高額兵器の購入を約束したのかもしれない。政府は内情を明らかにすべきだ。
 そもそも地上イージスは必要なのか。政府は日本全土を網羅するために必要だとしてきたが、秋田と山口への配備は、ハワイとグアムに駐留する米軍基地を守るのが真のねらいなのでhないかと指摘されている。政府は今、イージス艦8隻体制を進めている。米艦との情報共有も即時対応可能にする最新式のイージス艦を建造中である。この体制も日本に必要とは思われない。この上、地上イージス体制など全く必要ない。  
「間違っているものやめる」なら辺野古基地建設も中止を
 河野防衛相は16日の衆院安全保障委員会で、イージス・アショア計画停止について「間違っているものはやめなければならない」と答弁した。確かに危険で住民にも被害を与える可能性があるものをやめるのは正しい。レーダーの電波が強力なので、イージス艦では乗員はレーダー稼働中は甲板に出られない。地上イージスなら住民への影響は否定できない。このため、秋田でも山口でも配備反対の市民運動が起きていた。秋田市新屋演習場は市街地に隣接している。山口県萩市のむつみ演習場は山間地にあるが、数百メートルの距離に民家や農地がある。レーダーが発する電磁波が人体や通信に影響しないわけがない。秋田では昨年7月の参院選でイージス・アショア推進の自民現職が落選に追い込まれた。
 このように危険なイージス・アショア計画は停止ではなく撤回することが正しい。河野防衛相が「間違っているものはやめる」と言うなら、辺野古新基地建設も即刻やめるべきである。軟弱地盤で費用は増額の一途、完成の目途も立たない。そして何より沖縄の民意が基地反対である。大企業優先の政治も消費税増税首切りも、間違っているものは次々やめるべきである。 (沢)
  
  
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