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日本新聞2020年11月25日、4392号より
  
種苗法改悪案が衆院通過、参院でストップを
農家の自家増殖の権利奪う悪法を充分な審議もなしに、衆院通過は暴挙。「農家のため」というのは嘘で、種苗大手の権益独占がねらい
  
 11月19日、種苗法改悪案が衆院を通過した。採決までわずか7時間足らず、審議の体をなしていない。“ブランド果樹の保護強化”“農家を守るため”などと報じられているが、実際ではない。シャインマスカットなどの高級ぶどうの品種が中国や韓国に流出したため、今後そのようなことが起こらないようにと言っているが、種苗法改悪で流出が防げるわけではなく、外国できちんと品種登録をすれば防げることなのである。種苗法の改悪で影響を受けるのは、農家である。今まで、代々受け継がれてきたいい野菜の種を取ったり、株で増やしたりしてきた自家採種、自家増殖が禁止されるのである。苗や種をすべて購入するとなれば、経費が莫大にかかり農業を断念する事態に追い込まれる。稲作農家も自家採種している農家は多い。
 これが農家のための法案と言えるだろうか。種苗を大手企業が独占し、F1や遺伝子組み換え(GM)、ゲノム編集作物の種苗が主になるのだ。食の安全を大切にしてきた農家が、否応なくGMの種や苗を買わされるのは実に無念なことではないか。
  
種苗法改悪を許さない!と緊急集会開催
 衆院本会議で種苗法改悪案が通った19日、「日本の種子を守る会」の主催で、緊急集会が参議院議員会館で開かれた。
 これから審議に入る参議院議員の社民党の福島瑞穂議員、日本共産党の紙智子議員など参加した。紙議員は「参議院で趣旨説明が行われ、26日には参考人質疑が行われる。参議院で十分な審議の時間を確保すべきだと訴えている。嘘とごまかしで、時間をかけず決めてしまうのはよくない」と農水委員の立場から訴えた。福島議員は「『種は誰のもの』という映画を見た。まさに種は農民のものだとよくわかる映画だった。種子法廃止、種苗法の改悪とどんどん農家から種を取り上げる法案だ。頑張ります」と訴えた。
 農家の方から「子どものころから交配の技術は面白いと思ってやってきた。今も3分の2くらい自家増殖している。それが許諾料を払うことになると思うと、本当に腹が立つ。見落としてはならないのは、ゲノム編集や遺伝子組み換えを使って新しい品種を増やす、登録品種を増やそうと言っていることだ。“一般品種の自家増殖には影響はない”というのは嘘だ。種の支配をしようとしている」と怒りを込めた意見が出された。
 最後に、元農水大臣で「日本の種子を守る会」顧問の山田正彦さんは「農水省はホームページで“在来種から品種登録されることはない”と書いている。全く嘘だ。実際に、黒千石という在来種を3〜4年前、育苗登録している。どうやったかというと、黒千石の収量のいいもの、つやがよいものを選んで植えていく。年間800種類も育種登録されている。登録料は高く、企業でないとできない。これからどう闘うか。現在種子条例は22道県で制定されている。同じように種苗条例をつくってほしい。優良な育種権を民間に制限できるような条例を作ることは合法。県が開発した品種は自家採種できるという条例を作る。こうしたことが闘えばできる。諦めることなく最後まで闘おう」と展望を示した。
 農家の自家採種、自家増殖の権利を奪い、種苗大手の儲けを確保し、農家に多大な負担を強いる種苗法改悪案を参院で断固阻止するため、抗議の声をあげていこう。食料自給率が4割にも満たない国の行先は闇である。日本の農業を守る農政が求められる。 (沢)
  
  
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