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日本新聞2021年3月17日、4407号より
  
原発事故から10年、原発反対、命を守れ
事故で明らかになったのは原発と人類は共存できないこと。日本原電、東電前で原発再稼働反対、廃炉を求める抗議と怒りの声響き渡る
  
 東日本大震災・東電福島第一原発事故から10年経った3月11日、東海第二原発の再稼働をねらう日本原電本社前での抗議行動、東電本社前での「追悼と東電抗議行動」が行われた。
 東日本大震災、そして原発事故の犠牲者に心から哀悼の意を表します。
  
東海第二原発再稼働
 主催者の首都圏連絡会・柳田真さんは「東海第二は43年目の老朽原発だが、日本原電社長は来年12月に再稼働すると言っている。何としても防ぎたい。東海第二は一番事故が大きい原発だ。皆で頑張って、首都圏を放射能だらけにしないことだ。6月にはキャラバンも組もう、国会前での運動も作ろう。日本原電の社長は東電から来ている。お金も東電から出ている。日本原電と東電に抗議しよう」と訴えた。
 事故を起こした東電が再稼働するとなると非難は高まる、だから社長も金を出して、日本原電に再稼働させようとしているのか。しかも原発の寿命の40年を超える危険な原発である。東電が事故の反省を全くしていないことがわかる。
 東海第二原発差止訴訟団の大石光伸さんは「東電福島第一原発事故後、福島の人達への仕打ちはこの国の姿を露わにした。老朽原発である東海第二原発の再稼働を止めることは、福島第一原発とその後を経験した私たちの歴史的な責任だ。加害者東電とその子会社日本原電の更なる犯罪を阻止することだ。真実と正義が通る社会、安心して暮らせる社会の実現のために闘い続けよう」と呼びかけた。
 首都圏連絡会と反原発・議員連盟から日本原電へ、東海第二原発再稼働をやめるよう求める申し入れ書を提出した。提出と言っても、日本原電は受け取る人間さえ出さず、机を置くだけという、全くひどい対応である。
 音楽アクションが行われ、「東海第二再稼働反対、廃炉にせよ」と歌でアピールした。マァルハートバンドの“原発はいらない!ふるさとを守れ!”(「君と僕の未来」)の元気いっぱいな歌声が日本原電前にこだました。
 一体何のために老朽原発の再稼働を強行しようとするのか。住民の命を顧みない暴挙を止めなければならない。
  
東電は原発事故の責任を取っていない!
 東電前の「追悼と東電前抗議」では、事故を起こして10年経った今も何の責任も取っていない東電に対する抗議がぶつけられた。
 10年前8歳で東京に避難してきた高校生の発言は重く響いた。「東京に来て、からかわれるからなまりは消した。福島から避難したことも隠した。でも、このまま黙っていたら原発事故も避難したことも無かったことにされてしまう。僕は隠すのをやめた。汚染された大地をもとどおりにするには、僕の寿命の何倍もの歳月が必要だ。核被害に10年の節目などない。3月11日は被害の始まりだ」
 福島原発被害東京訴訟団の鴨下祐也さんは「東電は始め、線量目標値は年0.05ミリシーベルトと言っていたのに今ではその400倍の年20ミリシーベルトまで大丈夫だと言っている。ひどいことだ。東電は環境を元に戻すべきだし、それができないならしっかり賠償すべき。数多くの判決を受けているにも関わらず、賠償金も払っていない。避難しなくて済むように、被ばくしなくて済むように、そのためには原発を動かしてはならない。東電は柏崎刈羽の再稼働をやめろ!」と力強く語った。
 作家の落合恵子さんは「この10年で、経産省前で頑張っていた人、東電前で訴えていた人など、もういない人もいる。トリチウムを含む汚染水はどうなるのか、デブリはどうなるのか。何もわからない。国は“原子力の平和利用”などと、もともとあり得ないことでだましてきた。避難に疲れて“お墓に避難します”と言って自死した人の無念を忘れられない。こんな社会を子ども達に残すわけにはいかない。過去の歴史は変えられないが、これからの社会の歴史を私たち一人ひとりが作っていける。物言わぬ市民は物言えぬ社会をつくる。沈黙を破って、おかしいことにはおかしいと言っていこう」と訴えた。
 原発事故から10年経ったが、いまだに事故の真相も明らかにされていない。今も事故現場である福島第一原発では、収束のための作業に毎日4000人もの作業員が投入され、被ばく作業を余儀なくされている。汚染水処理の問題、核燃料取り出しの問題、デブリをどうするかなど、問題は山積みしている。何も解決していない、現在進行形なのに、10年経ったからと被害者への補償はどんどん打ち切られている。避難していることが悪いかのように住宅支援も打ち切られ、“出て行かなければ2倍支払え”と、血の通わない冷たい政治、これが日本の姿である。「オリンピックどごろでねえ!」という福島の叫びを、共に訴えよう。政府が第一にやるべきことは被害者への補償である。そして命を守ることだ。
 福島の現状を見ようともせず、原発再稼働へと動くことは犯罪に他ならない。10年前、幼子を抱えて住み慣れた福島の地を後にしたお母さん達が、子ども達が、10年経った今も一層不安な生活を送らされていることをどうとらえるのか。
 一番問題なのは、この国のあり方であることが、この10年間で浮き彫りとなった。原発はいらない、命を守れと訴え続けていこう。 (沢)
  
    
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