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日本新聞2021年3月31日、4409号より
  
「3.27さようなら原発」集会に1500名結集
原発事故後「調べない・教えない・助けない」に徹し、再稼働に舵を切った政府。今も4万人が故郷に帰れない。原発ゼロ、再生可能エネルギーに
  
 3月27日、日比谷野音で「3.27福島原発事故10年 さようなら原発首都圏集会」が開催された。コロナ禍のため、人数制限され、会場には1300人、会場の外に200人、計1500人がかけつけた。
 10年前、東電福島第一原発でチェルノブイリを上回る大事故が引き起こされた。福島はもちろん、風や雨や雪によって運ばれた放射性物質は日本中に汚染地点・ホットスポットをもたらした。被害は日本だけではない。原発事故の恐ろしさを世界の人々が目の当たりにし、原発からの撤退を表明する国々が相次いだ。
 ところが当の日本で、甚大な被害をもたらしておきながら、原発輸出、再稼働の方針を何ら変えようとしない。さすがに輸出の方は、相手国で原発反対の声が高まり、すべて中止となった。しかし、政府と電力会社は再稼働をやめようとしない。
 原発の危険性を広く訴え、原発ゼロへの運動を前進させようと、「さようなら原発」を訴え続けてきた。
  
命ある限り原発反対の声を
 司会の古今亭菊千代さんは「勇気ある撤退という言葉が好きだ。間違ってる、おかしいと思ったら勇気を持ってやめることが大切だ」と原発は止めるべきだと話していた。
 ルポライターの鎌田慧さんは、「事故から10年、政府はまだ2030年には原発エネルギーを20%にすると言っている、とんでもない!福島の人々の苦しみ、まだ4万人以上が故郷に帰れない。この悲惨をどうするのか。原発反対の署名を881万筆提出した。魂のこもった一筆一筆だ。
 汚染水を海に流すことは絶対に認められない。核禁止条約を世界と共に結び、頑張っていこう!」と呼びかけた。
 90歳を迎えたという作家の澤地久枝さんもかけつけ、「命のある限り、反原発の志を特に若い人に伝えていきたい。日本は核兵器禁止条約に加盟しない。総理が原発やめると決めればやめられるのに、安倍さんも菅さんもそうしない。それどころか原発の寿命を40年から60年に延ばそうとしている。原発反対の思いを一人から二人へとつなげていこう」と切々と訴えた。澤地さんの命の限りの訴えが染み渡る思いがした。
  
原発事故の責任を明らかにすべき
 福島原発刑事告訴団事務局長の地脇美和さんは、東電、政府のやり方に怒りの声をあげた。「おととい、Jヴィレッジからオリンピック聖火リレーが出発した。原発事故はいまだ収束しておらず、原子力緊急事態宣言は発令されたままだ。福島はオリンピックどころでねぇ!
 先日起きた東北沖の地震で格納容器の水位は下がっている。これから汚染水を薄めて海に流そうとしている。原発事故後、基準値が恣意的に変更された。核廃棄物の規制基準が80倍に引き上げられた。汚染土を“再生資源”と呼び、全国に拡散しようとしている。
 原発推進のため、情報は隠し、過小評価し、嘘をつき、お金をバラマキ、調べない、教えない、助けないという本質は事故後も変わっていない。
 福島原発刑事訴訟は、2019年9月に元経営陣全員無罪という判決。裁判では、東電の社員が危機感を持って津波対策などの必要性を提起したのに、経営陣はお金がかかるからと何の対策もしなかったなどの事実が、次々明らかになった。ところが判決は“原発には絶対的な安全は求められていなかった”と双葉病院の44名の犠牲者や遺族を踏みにじり傷つけた。控訴審は夏ごろと予想されている。
 民事訴訟は約30件、原告は1万人を超えている。3月1日の子ども脱被ばく裁判の判決は子ども達を守らない不当な判決だった。
 負の連鎖ではなく希望に向かって闘おう。子ども達の目をまっすぐ見られる闘いをしよう」
 原自連会長・城南信用金庫名誉顧問の吉原さんから、かつての首相5人とともに、原発ゼロ、自然エネルギーへの転換を訴えて原自連をを作って運動していることが話された。
 東海第二原発差止訴訟原告団共同代表の大石光伸さんと地元で再稼働反対を闘う人達が登壇した。大石さんは「水戸地裁は“東海第二原発は運転してはならない”とした。判決の前提事実として、福島原発事故の被害が書かれている。被告日本原電は原告の話など必要ないと主張したが、裁判長は全員の陳述を認めた。今判決を“この判決を利用して、住民の皆さんで原発を止めて”というメッセージとして受け止め、頑張ってく」と力強く語った。
 最後に作家の落合恵子さんは「原発ゼロの社会をめざそう。10年間、奪われてきたものも失ったものもたくさんある。でも自分を売らなかった誇りはある。人生は一冊の本だと思ってきたが、実際には、驚くほど短編だった。そして最後の数ページはしっかり書かせてもらおう。一冊として同じ本はない。残していった本をしっかり開いて、受け取って生きよう。負けるわけにはいかない。前に向かって歩んでいこう」と呼びかけた。
 10年経ったから一区切りではない。政府は10年経ったから終わりにしようとしている。東電もしかり。10年経ったから支援の必要もないことにしようとしている。しかし、何も終わっていない。何も解決していない。すべての原発をストップさせる運動を、全国で力を合わせて続けていこう。 (沢)
  
    
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