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日本新聞2021年6月30日、4422号より
  
沖縄戦から76年、慰霊の日に反戦の声響く
捨て石にされ県民の4人に1人が犠牲にされた沖縄。沖縄戦での無念を無念に現地で反戦貫く人々。辺野古新基地建設許さぬ思いを聞く
  
 沖縄戦の組織的戦闘が終結してから76年となった6月23日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令される中、沖縄各地で追悼式が執り行われた。
 糸満市摩文仁の平和祈念公園で行われた沖縄全戦没者追悼式も参列者を約30人に絞るなど、規模の縮小を余儀なくされた。地上戦で県民の4人に1人が命を落とし、20万人を超える犠牲者を出した沖縄戦。朝から降り続ける雨は、親や子、兄弟を戦争のために奪われた遺族たちの涙雨のようだった。
  
「遺骨の含まれた土砂を辺野古基地建設に使うな」とハンストで闘く具志堅さん
 沖縄戦遺骨収集ボランティア・ガマフヤーの具志堅隆松さんが沖縄防衛局の設計変更申請を承認しないよう玉城知事に求め、県庁前で6月19日、20日、21日からは23日の慰霊の日に合わせて場所を平和祈念公園内の追悼式典会場脇に移し、2度目のハンガーストライキを開始した。具志堅さんは「3月のハンガーストライキではある一つの業者に対して、その業者の新たな採石場を開くことを中止してほしいと行っていました。これは結果的に沖縄の中で沖縄の人同士が対立しているということです。これは日本政府によってウチナーンチュ同士が対立させられているという構図です。今回のハンガーストライキでの目的は2つです。国の辺野古新基地の設計変更申請の不承認を知事に要請する。そして、遺族からの遺骨で基地を造ってほしくないという声を集め、知事に届けること」と話す。
 沖縄防衛局は南部地区の糸満市などから土砂調達可能量の7割に当たる約3200万立方メートルの土砂を採取し、新基地建設の埋め立てに使う計画で、辺野古新基地建設工事が進められている。具志堅さんは「沖縄戦犠牲者の尊厳を守り、遺骨を守りたい」「軍事施設に土砂を使うのは戦没者や遺族に対する冒涜だ」又、「DNA鑑定以外に安定同位体の検査を行えば47都道府県単位で遺骨がどこの出身者か分かる。遺族がいない方の遺骨でも故郷に帰してあげられる」と語った。
 ハンストデントで闘う具志堅さんを激励するために関東からマァルハートバンドの田村雄一さん、武幸二郎さんの二人がかけつけ「一握りの砂も1リットルの水も全部この島のもの 基地なんていらない」と、反戦の思いをこめて歌を披露し連帯を深めた。追悼式典終了後には玉城デニー知事がハンストテントを訪ね、具志堅さんの「不承認の理由の1つに、ぜひとも戦没者の遺骨の尊厳を守るために、人道的にこれは認められないというふうなことを盛り込んでほしいと思ってます」という言葉に「いろんな方々の声をしっかりと受け止めて、私もしっかり考えたいと思います」と答えた。
 遺骨混じりの土砂を辺野古埋め立てに使う問題や新基地建設、米軍機からの部品落下事故などは沖縄だけの事ではない。日本全体が考え、声をあげていく問題と認識していかなければ真の平和を克ち取ることはできない。
  
米ヘリから部品落下の緑ヶ丘保育園を訪れて
 2017年12月7日、宜野湾市にある緑ヶ丘保育園のトタン屋根に米海兵隊大型輸送ヘリCH53Eの部品が落下した。この保育園は普天間基地から約300mの場所にありオスプレイやヘリが頭上を頻繁に飛んでいる。園長の神谷武宏さんは「市街地上空でのヘリモード飛行は禁止されていますが、まったく守られていません。オスプレイが墜落するのは必ずヘリモードです。普通のヘリコプターは不具合が起きてもオートローテーション機能があるから不時着できるが、オスプレイは片方に不具合があればバランスを崩してストント落ちる」と言う。更に、「この地に住んでみれば分かりますが、最初は子ども達も『先生。オスプレイだ!』と叫んでいましたがそのうち慣れてしまうんです。日常の生活に溶け込んでしまい気にならなくなってくる。これではダメだと自分も先生方も声に出して『うるさーい』と叫んでいる。今の状態を当たり前にしてはいけない」「あと数十センチ落下物が逸れていたら子ども達が被害にあったかもしれない」と怒りを滲ませた。
 「例えば、アメリカでは天然記念物のコウモリがいる山は(米軍機は)飛ばない。私たち沖縄はコウモリ以下だということですよ」
 最後に「これは人権の問題です。与党も野党も関係ない。子ども達の命を守るということに誰も反対する人はいない。皆さんが立っている場所で一緒にこの問題を考えていければ一つの点かも知れないが、これが線になりやがては面になっていく」と語った。
  
「何もしなければ沖縄差別が延々と続く」と闘う人々
 辺野古で新基地反対運動をしている中山吉人さんは名護市辺野古への土砂の海上搬送が続いている塩川港、琉球セメント安和桟橋を案内してくれ、「私たちの運動は土砂搬入を遅らせるためにゲートの入口と出口で牛歩して少しでも工事を遅らせることをしている。県外からパッと来た人は排除されてるのを見て、気力を失うというか、“どうせこんなことをやってもこれの繰り返しだからやってもムダだよ”と思って帰る人もいる。でも私が思うに、辺野古でも安和桟橋でもこうやって続けているからこそ基地反対の人が当選したり、この問題を知って駆けつけてくれる人がいる。今では世界中から来てくれる。最初から諦めて何もしなければ誰も何もしないし、誰も考えてくれず沖縄差別が延々と続く」と話してくれた。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前では朝から辺野古埋立ての為の土砂搬入に反対する人たちが座り込み、抗議の声をあげていた。
 戦後76年。着々と戦争への道を歩み続ける日本。「基地はいらない」、「再び、戦争の惨劇を繰り返すな」。この沖縄の声を日本全国に広めていかなくてはならない。 (杉本光輝)
  
    
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