日本新聞
朝鮮学校無償化除外抗議行動600回
4653号1面記事
朝鮮学校無償化除外抗議行動600回
高校無償化から15年、その間続け
た金曜行動が600回目に。1000人以上
が文科省前に結集。「差別に反対し勝つまで闘い続ける」の声響く
12月19日、文科省前で、朝鮮学校無償化除外抗議の第600回金曜行動がおこなわれた。1000名を超える朝鮮学校生、在日朝鮮人の皆さん、そして朝鮮差別に反対する日本人が結集した。
高校授業料無償化が決められたのは2010年。2013年、第二次安倍政権発足から1年後、朝鮮学校は無償化から正式に除外された。全くひどい話である。その後決められた2019年10月からの幼保無償化からも、朝鮮学校のこども達は除外された。
この理不尽に対して、朝鮮大学校の学生たちの呼びかけで、2013年5月31日から、毎週金曜日に抗議行動を続けている。今回が実に600回目の金曜行動である。朝鮮学校からもたくさんの生徒たちがかけつけていた。600回も抗議し続けて尚、日本政府は朝鮮学校除外を一向に改めようとしない。すべての子どもが等しく教育を受ける権利を有する、憲法にも明記されているこの権利を朝鮮学校のこども達にも認めるべきなのは当然である。
歴史を教えず差別する日本
日本になぜ朝鮮の人々がいるのか、それを知らない日本人が多い。日本はアジアの国々を侵略し、朝鮮半島を植民地支配した。日本に強制連行され強制労働させられたり、土地も奪われ、母国で生きられなくなって日本に来た人もいる。戦争にかり出された人もいる。
そして戦後、祖国に帰ることも出来ず、日本で暮らしているのである。日本に住む朝鮮人、韓国人の人々を、日本政府は責任をもって補償しなければならない。日本政府は文化や朝鮮の言葉をも認めず、植民地支配以来、ずっと虐げ続けているのである。補助金もカットされ、朝鮮学校に子どもを通わせる親の負担は大きい。しかし、民族の文化や言葉を子ども達に伝えたい、誇り高い人間に育てたいと朝鮮学校に通わせているのである。日本では真実の歴史、特に加害の歴史を教えないため、朝鮮学校のこども達を差別する心無い言葉が投げつけられる事態になっている。差別政策に反対する連帯の輪を広げていきたい。
差別に堂々と抗議する朝鮮学校生の誇らしい姿
朝鮮学校の高校生、朝鮮学校の学生、卒業生が次々訴えた。
「朝鮮学校では母国語である朝鮮語を学び、朝鮮の歴史や文化を学びます。私はまだ一度も朝鮮に行ったことはないけど、朝鮮人として誇りを持って生きていくために学んでいます。日本社会において、差別的な発言や行動は後を絶ちません。日本政府が朝鮮学校を無償化から除外し差別をより深刻なものにしていると感じてなりません。私は朝鮮人である自分を誇りに思っています。朝鮮学校にも無償化を適用せよ!」
「第二次安倍政権の時、朝鮮学校の無償化からの排除が決められた。安倍首相は美しい国日本、希望の国日本と言った。朝鮮学校を無償化から除外して、民族の尊厳を否定することが、美しい国日本のあり方なのか。子どもたちの未来を奪うのが果たして希望の国日本のあり方なのか。勝利をつかみ取るその日に向かって、最後まで闘い続けます」
「私が前回、この場で発言したのは6年前、当時大学生だった。高校を卒業してから10年、私は結婚し、今年、父になった。この10年、金曜行動に参加しながら、金曜行動は勝つまでやる行動なんだと思っています。日本政府は我々が疲弊して、この問題を忘れてしまうことを願っている。これからもしんどくても笑って、金曜行動を続けましょう」
実に頼もしく誇り高い青年達だ。朝鮮学校は見事に民族の後継ぎを育てていると実感する。正しい歴史を教え、友好連帯の心を育ててこそ、日本の若者も実際を見る人間に育つ。それがアジアの平和につながる。
朝鮮学校のこども達と連帯することは、私たち一人一人が人間として生きていく生き方である。
(沢)