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2026.09.16

日本新聞

外国軍との軍事訓練増やす自衛隊

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4691号1面
外国軍との軍事訓練増やす自衛隊

空自、F2戦闘機をインドに初の派遣、昨年は欧州に派遣。「口先だけでない連携示す」と防衛省。アメリカを軸とした戦闘態勢強化の危険

 航空自衛隊が9日からの共同軍事訓練のために、インドに初めてF2戦闘機3機を派遣した。日本からの派遣だけではなく、外国から日本に戦闘機が飛来することも頻繁になっている。
2016年
イギリス戦闘機「タイフーン」が三沢基地に
2025年9月
米国やイギリス、ドイツ、カナダに空自のF15戦闘機4機派遣
2026年3、4月
オランダの戦闘機が飛来し、日米オランダの共同軍事訓練
2026年9月15~18日
フランスの戦闘機「ラファール」4機が百里基地に飛来し、共同軍事訓練の予定
 このように日常的に戦闘機を使っての実戦さながらの軍事訓練が、国際的な規模で行われているのだ。
 今年に入ってからの主な軍事訓練だけでも次の通りである。
バリカタン26(4月20日~5月8日)
米、フィリピン主催日本他、多数参加  場所:フィリピン
ヴァリアントシールド2026(6月22日~7月1日)
米国主催 多国間  場所:宮城県、鹿児島県、周辺空海域、ハワイ、グアム
レゾリュート・ドラゴン26(6月20日~30日)
日本とアメリカ  場所:九州・沖縄各地
サザンクロス26(7月6日~16日) 
日・米・豪  場所:オーストラリア
リムパック2026(6月24日~7月31日)
米海軍主催、多数国 場所:ハワイ諸島周辺
フリーダム・エッジ26(9月7日~11日)
日・米・韓  場所:東シナ海(済州島南方)および周辺

 この他にも多数の共同軍事訓練が行われている。防衛省は2027年度予算の概算要求に約8.9兆円を計上した。過去最大である。その他に事項要求として額を示していないものもあり、更に額は膨れ上がると予想されている。それぞれの軍事訓練にどのくらいの額が費やされているかは、明らかにされていないが、2026年度は軍事訓練に8000億円強の予算が組まれているという。この額以外に、米軍がグアムやアラスカに訓練を移転させる費用として、日本が毎年約114億円も負担しているという。全く納得できない。

 軍事訓練は「抑止力」でなく有事を引き起こすもの

 これらの軍事訓練を「中国に対する抑止力だ」という論が、アメリカを発信源にふりまかれている。アメリカは常に自分の軍事力行使は「正義」なのである。“ホルムズ海峡を開放しないイランが悪い”と宣伝されているが、本末転倒である。イランはアメリカとの交渉の中で、核兵器はもたない、高濃度放射性物質は希釈するとし、交渉は平和りに終了するところまでこぎつけていた。その時、アメリカとイスラエルはイランを攻撃し、ハメネイ師をはじめイランの幹部を攻撃し殺害したのである。意図的に戦争を引き起こしているのがアメリカなのである。
 「中国に対する抑止力」と言うが、中国がどこかの国に攻撃を仕掛けた、戦争したという事実はない。第二次世界大戦後の世界を見ると、アメリカが、反対する国を「ならず者国家」とレッテルを貼り、攻撃を仕掛けたり、大統領を拉致してアメリカの裁判にかけ拘束するなど、全く非道なことを続けている。「抑止力」ではなく挑発をかけているのである。
 日本はアメリカの戦略下で、九州、沖縄などの南西諸島にミサイルを配備し、そこに住む人たちを危険にさらしている。「有事」にしないためには武力ではなく、平和外交を行い、アジアの一員としてアジアの友好・連帯へと歩み出すことである。日本の軍事強化はアジアの国々に、日本が再び軍事大国になるのではないか、侵略戦争を繰り返そうとしているのではないかと警戒されている。
 武力で何も解決しない。中国をはじめとするアジアの国々と力を合わせ、平和を築くことが日本の未来を拓くことである。   (沢)